本が売れない
asahi.comの記事によると、今年の書籍・雑誌の推定販売金額がこの20年間ではじめて2兆円を割り込むことが確実になった。96年の2兆6563億円がピークで、その後は減る一方だった。
書籍はミリオンセラーが2作のみ。「1Q84」の224万部は抜きん出ていたわけだ。興味深いのは売れないのに新刊の刊行点数だけは伸びていること。89年の約3万8千点に比べて、昨年は約7万6千点。返本率は4割をこえ、しだいに高くなっている。小部数でどんどん出し、返品の山になるという悪循環がみえる。雑誌も10月末時点の前年同期比で過去最大の落ち込み幅だという。
本が売れない理由は複合的なもので回復は簡単ではなく、むしろ無理というべきだろう。小部数・多点数刊行・大量返本という構造は衰退の構造にほかならないから、見通しは暗い。
紙に印刷された本というものは長い衰亡の途上にあるのかもしれない。しかし電子的な文字とおぼれるくらいつきあいながらも紙に書かれた本に対する自分の愛着はいまだに薄れていないとわかる。
本が売れない今、本を書こうとする行為はドンキホーテ的であり、徒労に近いようにも思えるけれども、それでも書くことにこだわっているのはなぜなのだろうか。
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by hatano_naoki | 2009-12-13 09:11 | 日日
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