iPod touch
このあいだiPod Touch(第4世代)を買った。なかなか楽しく使っている。アップルの製品を買うのはずいぶんひさしぶりだ。
iPod Touchを買ったきっかけは、MystとZen Bound(いずれもゲームアプリ)、それにi41CXというHP電卓のエミュレータをどうしてもやってみたくなったこと。そしてこれら3本のアプリが動くプラットフォームはiPhone/iPod Touchしかなかった。
Mystは1993年に出た古いゲームで、有名であり評価も高いはずだ。MacIIcxでやったことがある。その当時としては抜きん出て美しい画面が印象的なクールなゲームだったがその世界にはあまり踏み込むことができなかった。ところが2年ほど前にiPhone用に発売されたときいて、このゲームを小さなデバイスの画面でぜひやってみたいと思っていた。
Zen Boundは2009年だったかにiPhone用に発売され、こちらも大変に評価が高い。わたしがやっているのはその後に出たよりブラッシュアップされたZen bound 2のほう。その独特の世界観を体験してみたかった。
iPhone/iPod Touch用にはHP自身が出しているRPN電卓のエミュレータがいくつかあるが、わたしにはHP-41CXのエミュレータであるi41CXが特に魅力的に思われた。これはHPが出しているわけではなく、ほぼ完全なエミュレータで、画面も美しそうだった。
これら3本はいずれも魅力的な世界観に裏づけられたアプリであるという予感があった。
だからiPod Touchがほしかったというよりもこれら3本をやるにはiPod Touchが必要だったというのが正確だ。

Mystはまさに昔のままのMystだった。あの当時としては大作のゲームがいま掌のなかで動いているのを見るのはちょっとした感激だ。しかし基本的にゲーム向きではないわたしが終えるのはいつになることやら。
Zen Bound 2は予想どおりのこれまでに見たこともないゲームだった。その3D感覚がすごいし、世界が異様でもあり魅力的でもある。
i41CXはまだあれこれ使うというところまでいっていないが、動かなくなってしまったHP-41CXのかわりという気分で持ち歩いており、そのキートップを見ているだけで幸せになれる。

使ってみるとiPodTouchはなかなかつかいでのあるデバイスだという印象だ。バッテリーのもちがいいとはいえないがその代わりに軽くて薄くて小さいのがいい。いくつかの点でiPhone4には劣るもののわたしのニーズには合っている。
ネット接続が快適なので、Blackberryの狭小な画面でウェブページを見ることはなくなった。
Google EarthとYouTubeがなかなか楽しい。Skypeもいけそうだ。
思いがけなかったのは外付けキーボードとの組み合わせで文章を書く機械として実用的に使えそうなことだった。最近は使っていなかったStowawayの外付けキーボード(Stowaway Universal Bluetooth Keyboard)で試してみたらほぼ問題なく使えた(完全ではない)。入力の反応もはやい。
画面の制約があるにしても長い文章を書くことじたいは可能であり、あとでPC上で編集するのを前提にいわば書き散らすようなやりかたができるかもしれないと思い、いまはそのような書き方をしている。そしてStowaway Universal Bluetooth Keyboardはあいかわらず打ちやすい。
一方、Blackberry9000の役割は音声での通話に加えてこれまでどおりメール、音楽プレーヤー、電子辞書、テキストアドヴェンチャー、Twitterといったところ。
BlackberryとiPod Touchはそれぞれ長所短所がはっきりしているので合理的な使い分けができる。これらのデバイスのネット接続は現在はb-mobile WiFi+U300経由だが、価格合理性のあるサービスであり、最近不評な接続速度にしてもわたしの環境ではそれほど遅いともかんじられない。ただ、ちかいうちWimaxを使うようになりそうなので、これもためしてみたいとかんがえている。

こういう道具立てが整ってきた結果、わたしがこれまでの20年間に手に入れた中で最小クラスのモバイルチームが目の前に現れた。このチームはけっこう強力だ。なによりも、モバイルをしたいがためのモバイルのふりではなく、生きたモバイルとでもいえばいいのか、特に意識することのない実用的なモバイルが実現できている。
Blackberry9000は単体で快適な入力ができる。iPod TouchとStowaway Universal Bluetooth Keyboardの組み合わせでの入力環境はこれもすばらしい。
これらのデバイスのデータはクラウド経由でやりとりしながら書きついでいける。PCの出番がますます減りそうだ。
いまほしいのは5インチ程度の画面を持つ(Galaxy Playerのような)WiFi接続のAndroidデバイス。pdfビューワーとして使いたい。iPod Touchはpdfビューワーとしては小さいので、5インチあれば実用になるような気がするのだが。

さっき書いたようにアップル製品はひさしぶりだ。
アップル社の8ビットパーソナルコンピュータ、Apple IIeに出会ったのはたぶん1983年頃で、その頃はまあアップルのファンだといってよく、巨人IBMに立ち向かうアップルがんばれという気分もあった。Apple IIeにはそうとうにはまり、ありとあらゆるインターフェースカードを買い、ソフトを買いまくった。5年の月賦払いで買ったわたしのApple IIeはクルマくらいの値段でおよそ実用性がなかったけれども、コンピュータとはなにか、なにができて将来はどのような存在になっていくのかについての夢を見せてくれていたと思う。
日本でMacintoshが発売されることが決まったとき、その最初の発表会だったかどうかは忘れたが、渋谷のキヤノン販売かどこかで初代のMacintoshを見た。会場にはほとんど売れなかったLisaも置いてあって、MacではMac Paintが、Lisaではcalcが動いていた。どちらも未来から来たという気がしたし、なにかとてつもなくすばらしいものに見えたが、とんでもない値段がついていて買うのは無理だった。
オープンなAppleIIと比べてMacは閉じており、そのことに違和感があった。それにもかかわらずその後わたしはIIcxをてはじめに何台ものMacを買い、一方でその当時は存在していていまは滅んでしまったビジネス用のワープロ専用機というものを使っていた。それからWindowsの時代がやってきて、いやいやWindowsを使うようになった。そしていま、わたし個人のなかではWindowsの時代がようやく終わりかけている。
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by hatano_naoki | 2011-05-15 06:37 | ネットとデジモノ
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