最終電車で 君にさよなら
・・・ 東京へは もう何度も行きましたね 君の住む 美し都 ・・・ ひとつ前のエントリーで書いた「雪」のことを考えていたら、この歌を思い出した。 「東京」というタイトルで、マイペースという秋田出身のグループが昭和49年(1974年)に歌った、これも小さなヒットだったのだろう。作詞・作曲はメンバーのひとりである森田貢。 とうきょう、ということばの使い方とその響きがセンチメンタルで時代を感じさせる。 森田のウェブサイトにおける記述から想像するに詞の内容は彼の体験そのものであり、最終電車とは聴いた人間の大部分が想像しただろう夜行列車の別れではなく新幹線の最終で、帰ってゆく先は岐阜(あるいは名古屋)だったようだ。 彼は「秋田では地理的条件だけをとってもこういう曲は生まれなかったはず。」と言っている。たしかに新幹線の登場は最終列車でその日のうちに帰れる無理のない遠距離恋愛を可能にした。 好きなひとのいる町はどこであれ美しい。好きなひとのいる町を離れるときはいつも悲しい。好きなひとを失った町は廃墟のようだ。 「雪」もそうだが、「東京」のジャケットを見ると歌い手の若者たちが当時のごく平均的な髪型と服装で、雰囲気も当時の同年代の空気そのものなのがほほえましい。 私自身も肩近くまで髪を伸ばしていたことがあったし、おそらくこういう若者のひとりであったのだ。
by hatano_naoki
| 2005-12-12 08:21
| 歌が私を・・・
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