グローバルフライヤー
d0059961_14133623.jpg人間がひとりだけ乗った飛行機が着陸も給油もせずにどれくらい長距離を飛べるか?この挑戦はとても単純だが、それだけにいさぎよく、スタイリッシュで混じり気がない。いわばもっとも過激で美しい挑戦ということになる。
Global Flyerが飛行機による単独・無着陸・無給油の飛行距離新記録を樹立したのは2月11日(米国時間)のことである。
飛行距離42,467キロ、飛行時間は77時間45分だった。パイロットはアメリカ人のスティーブ・フォセット(この人は「富豪」と紹介されている)、スポンサーはヴァージン・アトランティック航空。冒険は金がかかる。
飛行機による単独世界一周が成功したのは1933年。もちろん各地で着陸・給油を行った。初の無給油・無着陸世界一周飛行が達成されたのは1986年で、乗員は2名だった。昨年、グローバルフライヤーは同じパイロットではじめての単独・無着陸・無給油の世界一周に成功したが、今回は飛行距離を伸ばし、機体の能力の限界まで飛ぼうとしたのだろう。
グローバルフライヤーは特別に作られた機体で、全長約13メートル、全幅約35メートル、機体総重量は10トン弱。このうち機体そのものの重量は約1.5トンしかない。きわめて軽い機体に大量の燃料を積んでいることがわかる。燃料の大部分は双胴の内部や翼の一部に収容しているのだろう。揚力の大きい主翼に燃料消費の少ないターボファンエンジンを組み合わせて省エネ化を図る。ひとりで操縦する負担を考えると、どれくらいの速度で飛ぶかは重要なポイントだったに違いない。
グローバルフライヤーの写真を見ながら突然、他人の冒険をメディアを通して見聞きするのは最低だという考えにとりつかれる。冒険とは自分が実行してナンボということだ。他人から見たらたいしたことはなくとも、現時点で自分が実行できそうで冒険と感じられる行為とは何かと、ストーブでぬくぬくと温まりながら考えはじめる。

グローバルフライヤーのウェブサイト
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by hatano_naoki | 2006-02-12 14:13 | 日日
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