北谷(ちゃたん)町にある北谷アメリカンビレッジは正式名称を「美浜タウンリゾート・アメリカンビレッジ」というらしい。北谷町はこのエリアを「西海岸部に建設された都市型リゾート施設で、開発のコンセプトは「安・近・楽」です。」と解説している。
1945年4月1日、この付近から読谷(よみたん)にかけて続く海岸に対して米軍は上陸作戦を開始した。その後米軍が占有していたハンビー飛行場が1981年に返還されると、米軍から還ってきた土地にアメリカの町を模倣した大規模な都市型リゾートが作られた。 「直径50m級大観覧車、3D映像を主体としたアミューズメント施設、8つのスクリーンを持つ映画館、ショッピングセンター、DIYセンター、ボーリング場、アメリカンレストラン、レコーディングスタジオ、アミューズメントセンター、輸入雑貨店その他たくさんの魅力的なスポット」(北谷町ホームページによる)を配置し、さらに沖縄で最も高層の建物となるザ・ビーチタワー沖縄(24階)などの施設ができ、コールセンターなど観光以外の施設も集積されつつある。人工海浜(サンセットビーチ)に加えて隣接する北谷公園には野球場などもある。 ここは観光客よりもむしろ地元の若者に人気のある遊び場のようだが、最近はちょっと元気がなくなっているという話も聞く。 アメリカンビレッジへの施設集積はそうとうなものだが、道路がひろく敷地自体も広大なのでがらんとした感じがする。その空気が"アメリカ的"なのだろう。 アメリカは沖縄の地上戦で一種の虐殺を行ったし、その後は人々が住んでいた土地を取り上げて居座り、多くの暴行事件や人権侵害を惹き起こした。 これだけアメリカという存在に翻弄されてきて、米軍を追い出すことが県民の悲願である沖縄が、アメリカの文化に関してはたいした抵抗もせずに、むしろ喜々として受け入れているように見える。これは不思議に思ってはいけないことだろうか。 北谷町にある米軍施設(北谷町役場ホームページ) (写真:アメリカンビレッジ全景[拡大可能]北谷町ホームページより)
by hatano_naoki
| 2006-02-27 23:09
| 沖縄勉強ノート
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