Bluetooth腕時計と携帯電話の間に
d0059961_17564117.jpgセイコーインスツルメンツが携帯電話とBluetoothで通信できる腕時計型の実験機を開発したという。
プレスリリース
実験機だから巨大だが、時計としてなかなか美しい。半分くらいの大きさ厚さにすれば発売してもいいほどの(むしろ少しセンスを落として受け入れやすくしないといけないほどの)完成度だ。
腕時計の生産は2002年までの21年間で約4.8倍に増えたがその9割は輸出に向けられるという(産業データプラザ)。今何時かを知るには携帯があればいい。腕時計という汎用的な道具は滅びつつあり、安価な消耗品か、専門的な分野に特化するか、マニアックな世界に小さな市場を囲いとるかして生きのびている。しかし一方でいつも腕に装着できる小さな装置は大きな可能性を持っているに違いない。携帯も置き忘れるが、時計はバンドでくくりつけられている。腕時計に時を知る以外の機能を与えられないものか?
時計メーカーは時計に新たな付加価値を与える試みを続けているにちがいないが、今回のBluetoothと携帯電話の接続もその延長線上にあるのだろう。
この実験機で試みられるのは、
1)携帯電話の音声着信やメール着信を腕時計の振動や音で知らせる。音声着信時には発信者名も表示し、メールの差出人名や件名も表示する。
2)バッグの中やポケットの中の携帯電話への音声着信を、腕時計の操作で保留応答や着信拒否をする。
3)携帯電と腕時計がある程度の距離で離れ、双方のリンクが途絶えた場合、腕時計がアラートする。
4)通常の音量に設定されている携帯電話の着信音を状況に応じて腕時計からミュート、もしくは解除する。
5)腕時計の時刻を携帯電話の時刻に同期させる。
といった機能だが、これらは基本的に腕時計が携帯の周辺機器として働くということだ。いまひとつ魅力のないアプリケーションだが、それでも将来に大きな可能性が感じられる。
腕時計の大きさには限界がある。その小さな空間に高い機能を詰め込むのは大変なことに違いないが、腕時計が他の機器とコミュニケーションを行う装置に変身するとき、その凋落は過去のものになる可能性がある。
製品化は2007年を目標にしているとのことだが、今すぐにでも欲しいデバイスだ。
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by hatano_naoki | 2006-03-02 17:56 | ネットとデジモノ
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