人気ブログランキング | 話題のタグを見る
チェルノブイリ!
チェルノブイリ!_d0059961_20544822.jpg













チェルノブイリに行きたいと考えてインターネットをうろついていて、あるホームページを見つけた。
チェルノブイリから130キロほどのところに住むウクライナ人女性がチェルノブイリへのバイク旅を綴った- ゴーストタウン - チェルノブイリの映像 -エレナのチェルノブイリへのバイク旅というコンテンツ(原題は"GHOST TOWN")で、エレナというウクライナ人女性の作ったホームページの一部を日本語に訳したものだ。
オリジナルであるhttp://www.elenafilatova.comはここ。スペインのISPが提供するホームページ作成サービス内のサイトだという。
チェルノブイリ!_d0059961_15553789.jpgチェルノブイリから130キロのところに住むエレナはKawasakiの大型バイク、Ninjaで原発を目指す。コンテンツは一種の写真日記で、写真はしろうとだが被写体が強烈なメッセージを放っている。異様な静寂と死の啓示。チェルノブイリ原発とその周囲の"死のゾーン"は核の時代の巡礼地のひとつである。エレナが見た光景を私もこの目で見たい。問題は"石棺"に近づくための許可証の入手だ。手に入るのだろうか?
チェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発したのは1986年4月25日の金曜日のことである。エレナの父親は核物理学者として同原発で働いており、事故が起きたときエレナと母親を電車に乗せて避難させたという。そのとき私は37歳で会社勤めをやめたばかり、ネットワーク・コミュニケーションに出会う前夜だった。
このホームページを読み、写真を眺めながら、ここにはぜひ行かなければならないと考える。
なぜ?
ここもまた根源的で黙示的な世界の場所のひとつであるからだ。

チェルノブイリ!_d0059961_1347440.jpg[チェルノブイリ原子力発電所(正式名称V・I・レーニン共産主義記念チェルノブイリ原子力発電所)]
ウクライナ(事故当時はソビエト連邦)のチェルノブイリ近郊にあった原子力発電所。1971年着工、1978年5月1号炉稼動。1986年4月26日1時23分(モスクワ時間)、4号炉が爆発。
事故による直接の死者は死者は運転員・消防士など合わせて31名(ソビエト政府発表)だが汚染拡大のために働いた兵士や周辺住民が放射線の被害を受けた。その死者数は不明だが最大で40万人といわれているという。
「2000年4月26日の14周年追悼式典での発表によると、ロシアの事故処理従事者86万人中、5万5千人が既に死亡した。またウクライナ国内(人口5千万)の国内被爆者総数342.7万人」(ウィキペディア)。

(写真上:解体作業のためチェルノブイリプラントに向かうひとびと。Photo by Lu Taskey 中:作者、エレナ 下:Google Earthによるチェルノブイリ原発周辺写真)
by hatano_naoki | 2006-03-07 20:46 | 行くべき場所
<< 沖縄勉強ノート:立ち止まって考える 沖縄勉強ノート(50)独立国家・沖縄 >>