沖縄勉強ノート(59)わしたショップ
d0059961_19521140.jpg銀座わしたショップにはときどき行く。
よくある県の物産のアンテナショップではなく、実際に売り上げを取ろうという意欲が感じられるのがいい。沖縄が東京に築いた橋頭堡だ。
店に入ると他県のアンテナショップに入ったのとはまったく違った雰囲気を感じる。店が生きている。店内は"異国情緒"がことさら協調されているわけではなく、むしろ抑制されているように思うけれども、それでも濃密な沖縄がモノを通じて伝わってくる。
観光客にとっての沖縄そのものであるさまざまな物産に加えて、じゅーしーのにぎりめしとかブルーシールのアイスとかがあり、沖縄産の野菜さえ買うことができる。私の好物の島らっきょうもある。三線とか泡盛とか琉球ガラスとかもあるし、沖縄の伝統芸能から島唄POPSまでのCDやDVD、書籍もある。国際通りの店よりは小さいが、それでも文化の出店であるという雰囲気がある。ときどきは新人歌手の店頭ミニライブなども行われている。
店に来る客には沖縄県人らしきひとや沖縄料理店から仕入れにきたに違いないという買い方をするひともいる。
昔、パリで私が逗留していた安宿のそばに日本食品店があった。何ヶ月か日本食を食べない生活をしたあとでその店に入ったとき、こそばゆいような奇妙な感覚に襲われたことを覚えている。うれしくはあったが、日本ではあまりにも日常的なモノに異郷で出会う違和感が強かった。そのときは賞味期限の切れた漬物を買い、部屋で食べた。
東京では沖縄固有の食品を売る店は多くはない。東京の沖縄人は故郷の食品がぎっしりと並んだ陳列棚の前でなにを思うのだろうか。
経営は株式会社沖縄県物産公社。ウェブサイトによると沖縄県物産公社は平成5年設立、社長は当時の知事・大田昌秀だった。翌年には銀座にわしたショップを出している。現在の従業員数は200名とちょっと、売り上げは85億円くらい。わしたショップは公社の店舗部門だが、同じわしたショップでも直営店舗とフランチャイジーがあるらしい。
現在の経営陣を見ると社長は副知事だが取締役にはオリオンビール、沖縄銀行、沖縄電力、県の商工会や工業連合会といった組織から出たひとびとが顔をそろえている。
私個人の銀座わしたショップに対する評価は良好だ。最初に書いたように活気が感じられる。しかしそのほかの店舗については、おそらく活気がそれほどあるとは思えず、それが売り上げにも影響しているのではないかと思う。
ちなみにわしたとは「わたしたち」という意味だという。

沖縄県物産公社ウェブサイト
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by hatano_naoki | 2006-03-27 21:14 | 沖縄勉強ノート
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