昨夜は10月22日に開催される国際シンポジウム「検証 パリ和平協定から15年を振り返る」(カンボジア市民フォーラム主催)のスタートアッププログラムに行ってきた。
この国際シンポジウムは1991年10月23日のパリ和平協定調印から15年目の今年、パリ和平後のカンボジアの状況を批判的に検証しようというものらしく、3回のスタートアッププログラムを経て10月20日にNGO会議(於上智大学)、10月21日に非公開会議(於東京大学)、10月22日に公開シンポジウム(於東京大学)を開催するというおおがかりなものだ。 スタートアッププログラム第1回での報告によれば、パリ和平後のカンボジアでは「80年代以上の極端な貧困および極端な貧富の差が生まれた」という。これは私の皮膚感覚からも理解できる。民主化が進まず、といって開発型経済が成功しているともいえない。民衆からすればある種の閉塞的状況が生まれているのかもしれない。しかし一見しただけではそうは見えないのがカンボジアの怖さだ。自分の関心にひきつけていうなら、文化の復興が一向に進んでいないことがこれからさらにボディブローのように効いてくると思うし、心の問題にきちんと取り組むことが求められているとも思う。これに対する具体的なアクションとしてのいわゆる情操教育や伝統文化への理解というものを、自分なりにやってみたいと思っている。
by hatano_naoki
| 2006-07-22 10:21
| カンボジア
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