タイのクーデター
タイでは経済発展によってクーデターの時代は終わったという気がしていたが、タイ式の現状打開システムは健在だったようだ。
昨夜、陸軍が政府施設や放送局など首都の主要機能を掌握したという。実に15年ぶりのクーデターだそうだ。ちなみにタイは過去74年間に17回のクーデターが起こり、軍事政権による支配は合計で46年に及ぶ。
現時点では事態がどう推移するかは不明だが、国王の掌の上にある「子」としての権力同士の争い(しかも一方はいわば正義を標榜し、国王のしもべ、国民の保護者としてふるまう)という構造は過去のクーデターと違っていないように見える。
こういうしくみはいわばアジア的ともいえるが、特にタイにおいて高度な発達を遂げた。しくみとして洗練されているが、実際には現国王の個人的資質と信望に大きく依存しているのだと思う。つまり能力のない国王のもとでは、このしくみは単なる政争の具となる恐れがある。
タイの現代政治と統治システムに深入りする余力はないけれどもなかなか面白そうだ。
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by hatano_naoki | 2006-09-20 06:38 | 日日
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