歌姫
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bophanaのメインボーカル、山田里香さんには以前ちょっと会ったことがあり、bophanaを一度は聴きたいと思っていたがなかなか機会がなかった。それが今日になって恵比寿のガーデンプレースでやっている"TOKYO BOSSA NOVA 2006"に出演するというので1時間ほどのフリーライブを聴きにいってきた。
所属しているTONEのウェブサイトによれば、bophanaは「山田里香(Vo.&Shaker.)、小池龍平(G.&Vo.)、織原良次(B.)による サンバ、ボサノヴァ、MPB等のブラジル音楽を独自の解釈で演奏するアコースティック・トリオ」だという。2003年4月に結成、同年7月より都内カフェを中心にライブ活動を開始した。2005年1月、1stアルバム「Bophana」をリリース。
初めて聴いた彼女の歌声は思いのほか骨太でボリュームがあり、それでいて情感が豊かで哀愁のようなものも感じさせる。好きな声だと思った。突き抜けるような明るさというのではなく、むしろ孤独とか悲劇を感じさせるようなキャラクターだという気がする。いずれにしてもいい歌い手だと思った。これから歳を重ねてゆけばもっとよくなっていくだろう。
ただし私はちょっと特殊な位置からこの歌い手を見ているのかもしれない。彼女を知ったのはmixiでだった。ちょっとメールを交換してそれから喫茶店で会った。それは私が彼女の父親の経歴に関心があったからで、実際、その後父親に会うことにもなった。彼女の父親はシハヌーク時代にプノンペンで日本語を教えていた人で、シハヌーク時代のプノンペンの状況を知りたいと思っていた私はぜひインタビューをさせて欲しいと頼み込んだのだった。
私が彼女に会ったのは一度きりで、そのとき彼女はまだ若かった頃の父と母の写真がたくさん貼られたアルバムを持ってきてくれた。それからだいぶ時間が経ったが、今でも気になる存在ではある。
歌をうたって生きてゆくことは、その内実に人生にありがちな影があったとしても、それはそれはすばらしい生き方だ。人の前でうたい、人を喜ばせ、あるいは思いに沈ませる。歌い手というのはなにか根源的な、たとえばシャーマンみたいな存在であるという気がする。
ちなみにラテン風の"bophana"(ボファーナ)というユニット名は、実はサンスクリットから転化したクメール語の"Bopha"(ボパ。花を意味する)から来ているが、それは彼女のカンボジア人である母親の名前だという。

bophana blog
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by hatano_naoki | 2006-10-01 20:15 | 日日
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