北朝鮮の「危機産業」
さっきふと思ったのは、北朝鮮の瀬戸際外交なるものは、彼らにとって政治と外交の姿を借りた「産業」であり「ビジネス」なのかもしれないということだった。
原資は核への投資であり、危機というビジネス環境を整備することによって有利な交渉を進め、得られた利益は更なる危機の創出の原資となる。ここで重要なのは、こうしたビジネスの狙いが単に利益(相手国の援助や譲歩)を上げることにあり、自らの破滅を目指したものではないことだ。
こうしてみると北朝鮮という国家のビジネスモデルは、いくらか奇妙ではあるが、近年に現れてきた新しい国家経営の姿なのかもしれない。
一方で外国からの援助を前提に国家の経営が成り立っている、そういう国家がある。この場合、構造的な貧困や国内の反対勢力の跋扈など、根絶しがたい病根が存在し、その上に立っていくらか哀願し、いくらか脅しをかけ、多少の解決の努力をアピールできるなら、継続的な援助が期待できる。ここでも重要な条件は危機(あるいは危機の生まれる危惧)の創出である。
これらのモデルが生まれる背景はもちろん国家間の格差の絶望的拡大であり、歴史的経緯に根ざした"先進国"のある種の負い目であり、国家の特性であるエゴイズム(=自己の利益追求と他者への無関心)である。国家というものは自分さえよければ他人(=他の国家とその国民)はどうなってもよく、他人が気になるのは他人が自国に負の影響を与える(あるいは与える可能性がある)ときだけであると思う。
走り書きなのでいい加減だが、こんなことを考えた。
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by hatano_naoki | 2007-02-16 17:51 | 日日
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