AURORA HASTIL
[RICOH GR Digital]
d0059961_18213590.jpgたぶん1987年頃、ボローニャの文房具店で買ったアウロラ・アスティル(aurora hastil)。ニューヨーク近代美術館(MOMA)の永久展示品という伝説に彩られたこの細身の万年筆は私にとって長い間の憧れだった。その合理的で理知的なデザインに惚れたのだ。
建築家であり工業デザイナーであったマルコ・ザヌーゾがデザインした「アスティル」はアウロラ社の1970年代における代表的な製品のひとつで、ステルトンなどと同様、その「合理性」という概念自体が今ではいくらか時代がかった感じがしないでもないけれども、デザインそのものはすばらしいといわざるをえない。
念願のアスティルを手に入れた私がこのすばらしい万年筆で作品を書くことはなかった。私は日本語ワードプロセッサーを買い、それで文章を書く生活が始まったからである。

(注)
マルコ・ザヌーゾ(Marco Zanuso 1916-2001)はイタリアの建築家、工業デザイナー。家具、家電など幅広いデザイン活動を行った。
[PR]
by hatano_naoki | 2007-07-05 19:17 | 写真日記
<< ブログで「人間」に出会う(2) ブログで「人間」に出会う >>