朝青龍問題?
『朝青龍問題』というのがよくわからない。
ある関取が巡業をさぼって遊んでいたのでペナルティを課した。すると関取はパニックに陥って引きこもってしまい、謝罪会見をしようとしない。現象面からいえばそれだけのことではないのだろうか。
もちろんいくつかの疑問符がある。関取の体の故障は巡業ができないほどだったのか。関取は深刻な体の故障をおしてまでサッカーの試合に参加したのだろうか。現時点で関取は本当に心の病なのだろうか。
これらの事実がひとつも検証されないままで「混迷」しているのはなんとも不思議だ。
相撲協会は関取が巡業に参加できる状態であるにもかかわらずさぼって帰国したと判断しているわけだが、その根拠はサッカーに興じる関取の映像のみのはずだ。関取が深刻な故障にもかかわらずサッカーの試合に参加したとすれば、モンゴル側の説明によればそれは彼の愛国心の発露だという言い訳も成り立ちそうだ。
関取のこれまでの言動が相撲協会に強いストレスを与えていたことは確かだと思う。だからこれは今回のことに対する処分というよりも積年の恨みというやつもいくらか含まれているのではないか。看板であり、強いから甘やかしてきたのはなにも親方だけではなく、協会じたいが甘やかしてきたと思えるし、親方は一種のスケープゴートに擬せられているようにも見える。
現時点で関取は急性ストレス障害とかそういった心の病を抱えているのだろうか。そうであるならば記者会見は無理だし、そうでないなら単に説明責任を果たしていないだけのことだ。何人かの医師が異なる意見を述べている(あえて診断とはいわない)。これにしてもそこに政治が介在しているように見え、裁判における医師の立場に似て、その医師の中立性が確保されないかぎり鵜呑みにできない。
これからさらに複雑怪奇な展開があり、迷走の果てに単純な結末が訪れるのだろう。
私個人の印象としては、どろどろした背景があったとしても、関取に直接の責任がある。もし心の病であるならば治療すればよく、そうでないならば説明責任を果たす必要がある。しかしいずれにせよ、こういう状況を招いた時点で横綱という地位の(カギカッコつきの)不可侵性はおおきく汚されたわけで、自分から身を引く(横綱を返上する)のが相撲の世界における伝統的な身の処しかただと思うのだが。
[PR]
by hatano_naoki | 2007-08-14 15:42 | 日日
<< 過渡期の正義 GR Digital (24)... >>