矢立て
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stowawayの続きである。
この名前がThink Outside社のポータブル・キーボードのニックネームであることは昨日の記事で書いたが、おそらくその由来は折りたたみのギミックから来ているのだろう。
簡単にいえば半分に折りたたんでしまえるのだが、ちょっとスパイの小道具のようでもあり、その動き自体が精巧なおもちゃとしての愉悦を感じさせる。それで意味もなくパタパタと開けたり閉じたりして喜んでいるわけだが、やがてこのキーボードを入手した理由を思い出す。そう、私は喫茶店かどこかで小さなデバイスを取り出し、このキーボードをつないでおもむろに文章を書き始めたいのだった。
文章を書くにはノートPCのほうがいいに決まっている。画面の大きさは文章を見通す上で重要な条件だ。そんなことは百も承知の上で、小さなデバイスで文章を書きたい。その理由はおそらく、小さなデバイスが漂わせる「自由」の雰囲気にある。
d0059961_9232532.jpgしかし私の求めているような「小さな文章入力機」はなかなか見つからない。昔は文章入力に向いた小さな機械、たとえばOASYS POCKETとかJORNADAがあったが、そういうカテゴリーはなぜか絶滅してしまい、1スピンドルの小型ノートPCと携帯に収束した。単行本の分量はノートPCで書くが、今ここで欲しがっている私の機械はいわば「エッセイを書く機械」なのだ。
現代における電気仕掛けの矢立て。
そして、現代の矢立てと相性がいいのはおそらくblogだ。

写真下:矢立て(やだて)
墨壺に筆を入れる筒をつけた携帯用筆記用具。ひもで結びつけた革袋の中には、補充用の墨汁をしみ込ませ、墨汁がこぼれないようにもぐさなどを詰め込んだ。万年筆が一般化される昭和の前半頃まで使用。商人、区長などが腰に差して利用した。
(説明文、写真とも新潟市西川地区公民館ホームページより)
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by hatano_naoki | 2005-05-30 20:25 | 日日
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