世界のすがた
わたしに見えている日本と世界がどのように見えているかを定点観測的にメモしておこう。
基本的にそれほど明るいものではない。まず地球そのものが傷つき、回復不能であるように見えるのが不安の根源にある。
人口爆発とその結果としての食料をはじめとする生きるために必要なものの不足は危機的だが自分が生きている間はなんとかなる。
しかし、自分が属する種である人類が他の種を圧して繁栄した時代がもしかすると憂鬱な停滞に移行し、さらに衰退に、あるいはそんな生ぬるいものではなくて急速な破滅に向かうのではないかという懸念がほとんど確信へと姿を変えつつある。
こういう世界観はあるいは現代の流行かもしれないし、終末的世界観という語りにすぎないのかもしれないという留保はつくものの、さまざまなパラメーターで希望を指しているものを見つけるのがむずかしいほどであり、未来は暗いといわざるをえない。
そのような世界の中に存在する日本という国家はこれまでの急速な経済の成長とそれに基づく一定の存在感を国際社会の中で失いつつあり、回復の兆しはみえない。それどころか国家としての要件について瑕疵が日々明らかになってきている。一人前ではない。これまでの経済的繁栄はいわば幻想であったのだ。
日本に限っていえば、その危機の根源は国家としてのアイデンティティの欠落にある。われわれは誰なのか、どこに向かうのか。巨大な空洞が育ちつつある。これほど空想的で楽観的で意思のない国家が世界の中で存在し続けていること自体が奇跡に近い。
この国家がわれに返ったとき、なにが起きるのか。たぶんなにも起きない。なぜなら時はすでにおそいからだ。遠からず中国という巨大な隣国の陰で生きることになるのではないかという懼れはばかげた空想ではない。
そこで、そのような世界、その中で傾きつつある日本の中に生きるわたしはどのように生きていけばいいのだろうか。答は単純で簡単だ。自分が好きで得意でかつ生産的なことをやる。少しでいいから生産し、発信する。ノードとなりアンテナとなる。自分が日本と世界を救うことはできないが、日本が、そして世界がひとつの生命体であるのなら、それを構成するひとつの細胞が活性化していることがまったく無意味だとはいえないはずだからだ。
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by hatano_naoki | 2008-11-02 21:55 | 日日
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