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新型インフルエンザの恐怖
核戦争や大地震よりも発生が確実視されていて、その威力はもしかするとこれらを上回るかもしれないのが、いずれかならず発生すると考えられている新型インフルエンザだ。これに対する恐れから、最近は食料の備蓄計画を具体的に考えるまでになった。感染を防ぐには感染者との接触を避けなければならず、つまり自宅にこもることになるわけだ。
備蓄といっても数ヶ月分を家庭内に備蓄するのは大変なので、まずは2週間分を備蓄し、発生が報告された時点で1ヶ月以上の備蓄に移行することにしたいと考えている。食料だけでなく、自宅内でとどまって長期間外に出ない場合、必要になるすべての物資を備蓄しなければならないわけで、それを考えると大変な事態だ。
厚生労働省のウェブサイトでは新型インフルエンザについて、次のように述べている。
『20世紀では、大正7年(1918年)に「スペインインフルエンザ」、昭和32年(1957年)に「アジアインフルエンザ」、昭和43年(1968年)に「香港インフルエンザ」、昭和52年(1977年)に「ソ連インフルエンザ」が流行しています。これらはいずれも世界的に流行し、時に多くの死亡者(たとえば、「スペインインフルエンザ」において、世界では約4,000万人、わが国では約39万人が死亡)を出しました。こうした「新型インフルエンザ」は、10年から40年の周期で流行してきましたが、次の新型インフルエンザがいつ出現するのか、予測することはできません。なお、過去の例を見ても、流行の季節は冬とは限りません。』
感染を抑えるには人が集まり、移動することを制限しなければならないから、鉄道を止め、会社を休業し、店舗を閉めることになる。体内に免疫が存在しないから感染すれば終わり、ということだ。感染を防ぐことこそが最大の対策で、つまり社会活動そのものを休止して嵐が通り過ぎるのを待つことしかない。おそろしい状況だ。

追記
くだらない金のばらまきに対する批判が強いが、新型インフルエンザ対策=保健衛生面での国家安全保障にその全部を投入するのは国家のとるべき戦略的行動のひとつだと思うのだが。

追記その2
日本のマスコミでも「こわいよ」という警告は行われているけれども、防御の具体的な方法の告知が弱い、つまり具体性に欠けているのが極めて日本的だ。
どの程度の防御でどの程度防げるのかが知られていないのは、危険があまりにも深刻だからというふうにも読めるのだが。
by hatano_naoki | 2008-11-26 21:22 | 日日
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