鶴見徘徊
JR・京急鶴見駅から海側の埋立地帯に向かって、貨物輸送用の臨海鉄道であった鶴見線が走っている。沿線は埋立地と運河が交錯していてかつての工業地帯の雰囲気を残しているけれども、濃厚な煤煙を吐き出すブレードランナー的な風景はここにはもはやなくて、その意味では面白みのある風景でもない。鶴見線そのものは手近にローカル線の気分が味わえるためかそれなりの人気があるようだ。
鶴見線の北側に隣接して潮田、仲通、本通などという地名がある。路地の奥に大きなクレーンが見える商店街の道路はなかなか広いが一方で空き地が目立ち、凝縮感のない、漠とした雰囲気が漂っている。この付近一帯には沖縄出身のひとが多いそうで、沖縄料理の店や食料品店やらが点在している。ちょっとした沖縄的雰囲気をかもしだしていることから観光地化していることは聞いていた。
近いにもかかわらずなかなか行く機会がなかったこのエリアだが、鶴見線沿線の写真を撮りにいくという名目でよやく行くことができた。鶴見から海芝浦まで行き、国道駅まで引き返し、もう一度安善まで行って、それから潮田の方向を目指した。
通りを沖縄関係の店が埋めてるわけでもなく、ポツリポツリと点在しているにすぎないから、沖縄ストリートとかリトル沖縄とかいうのはいい過ぎだが、それでも関東ではもっとも濃厚に沖縄の雰囲気を感じる場所のひとつだろう。沖縄のひとが住み、彼らのための食品店があり料理屋がある。観光客向けではなく住民のための店だというところが気に入った。この付近には南米各国からやってきた日系のひとたちも多いらしく、南米料理の店もある。沖縄と南米が入り混じっている。沖縄は海外移民の一大供給地であったわけだが、南米がハワイとともに主要な移住先だったことを思い出す。褐色の肌と沖縄方言に出会える町で食べた南米料理は本物っぽくてなかなかうまかった。
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by hatano_naoki | 2008-12-30 17:45 | 日日
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