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『オリエンタリストの憂鬱』(藤原貞朗著、めこん刊)
『オリエンタリストの憂鬱』(藤原貞朗著、めこん刊)_d0059961_17315418.jpg昨年末に出て、ぜひ読みたいと思っていた『オリエンタリストの憂鬱』(藤原貞朗著、めこん刊)を購入。大変に関心のあるテーマだが、ちょっとした値段なのでいずれ図書館で読むつもりでいた。ところが本屋に行ったらまるで待ち受けていたかのように本書があって、つい買ってしまったというわけだ。
本書の解説には「ルイ・ドラポルト、エミール・ギメ、ルイ・フィノ、ポール・ペリオ、アンリ・パルマンティエ、ジョルジュ・グロリエ、アンリ・マルシャル、ジョゼフ・アッカン、アルフレッド・フーシェ、ルネ・グルセ、フィリップ・ステルヌ、ジョルジュ・セデス、ヴィクトル・ゴルベフ、アンドレ・マルロー…彼らはアジアから何を持ち去ったのか。植民地主義時代のフランス東洋学者とアンコール遺跡の考古学。」(「BOOK」データベースより。帯にもこう書いてある)とあるがこれではなにがなにやらぜんぜんわからない。もう少し売りやすいコピーがあっただろうに。
AMAZONを見る限り、翻訳を除けば著者の最初の商業的出版であるらしい。
美術史分野のひとらしく、現職は茨城大学助教授だそうだ。茨城大学のウェブサイトから引用すれば、専門分野はフランス近代美術、西洋美術史学史、欧米人による東洋考古学・美術史の学史。最近の主要論文は「20世紀前半期におけるアンコール遺跡の考古学と仏領インドシナの植民地政策」、「モノをめぐる物語と理念としての美術史の二重の距離」、「美術史学と国際主義 ―1920年代の美術史家の成功とその意味」、「棲み分ける美術館・展覧会」など。(いずれも刊行物名省略)
また最近の研究は「1920-1930年代のフランス美術界の再検討(ハイブリッドなものの位置)」、「20世紀前半期の旧フランス領インドシナにおける考古学・美術史研究と植民地政策」、「20世紀の欧米人による中国古美術評価・研究の再検討」だという。
読むのはこれからだが、索引をふくめると600ページ近くもある大著をゆっくり読み進めようと思う。
by hatano_naoki | 2009-01-12 17:31 | カンボジア
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