秋葉原徘徊
休日のアキバを歩くのは最近のちょっとしたマイブームであり、ひとがいなければまったく殺風景な路地から路地へと歩き回ってあちこちの店をのぞいて歩くのはなかなかの娯楽だと感じている。にぎやかな「あきばお~」には必ず立ち寄ってその典型的な圧縮陳列のお祭り的雰囲気を楽しむがここではほとんど買うことはない。見て歩くのは主に小さなもの、たとえばUSBメモリ、SD、microSD、USBケーブル、さまざまな変換アダプタなど。たとえばSD2GBはすでに店頭で500円を切り(通販では100円とかいうところもある)、もはやタダといってもいい状況だ。アキバにはありとあらゆる電子小物が集まっているし、ゲキ安やゲキレアものもあり、店から店へ渡り歩くとあっという間に時間が過ぎる。買うものを決めずに行くとあれこれ買い込んでしまって収拾がつかなくなるので用心しなければならない。そういえばGR Digitalもアキバのずっと外れの小さな店で買った。
最近は町の雰囲気が楽しい。休日は人出がものすごく、もはや電気街というよりもテーマパークと呼ぶべきかもしれない。殺風景なはずの町並みがこれほどまでに輝くのに不思議な気がしてくるが、その大きな要素は人間にちがいない。来ているひとびとの数だけでなく、彼らから湧きあがる好奇心と購買意欲がただの群集とはすこし違った雰囲気をかもしだしている。おそらく世界的にみても特異な雰囲気であるに違いない。ずっと昔、香港の秋葉原のようなところにいったことがあるが、そこはいわば違法コピーソフトの巣窟のような雰囲気だった。手入れがあれば壊滅し、しばらくすると復活する。アキバにもそれっぽい要素はあるし、たとえばマジコンが店頭で売られていたりするわけだが、全体としていかがわしさはひとかけらに過ぎず、むしろ祭の縁日とでもいったような雰囲気がひろがっている。
ある種の外国人にとっては聖地のような場所であるらしく、アニメのコスプレ(たとえばドラゴンボール)をしている外人が楽しげに闊歩していたり、家族連れが気後れしたようにものめずらしげに歩いているのを見ると、ここは強いおどろきと魅力のある現代日本の代表的な観光地なんだなと改めて思うのだ。アキバの外国人といえば、記憶の中の古い秋葉原ではソ連の国営航空会社のパイロットが電子部品を買い込んでいる姿を見かけたものだ。ここで買った部品が鉄のカーテンの裏側でICBMに組み込まれるんだな、という感じ。
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by hatano_naoki | 2009-01-19 06:21 | 日日
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