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今頃になってEeePC 4G-X(2)
ここ数日使ってみているが、あいかわらず楽しい。
この機械は発売当初から関心があってさんざんネット上の情報に触れてきたので、その性格もふくめてよく理解した気になっている。ほかの同カテゴリーの製品と比べてももっとも本質的なネットブックのおもしろさがあると感じる。
ではもっとも本質的なネットブックのおもしろさとは何か?
個人的な感覚によれば、わたしがこれまで使っていたノートPCに感じていた高級感、精密感、そしていくらかの距離感のようなものが、このネットブックにはほぼまったくない。極限的に身近な存在。身近に感じる理由はその価格と仕様、そして仕様を生み出した思想にある。複雑化する世界にあって切り詰めた仕様の暗示する使い方が鮮烈な印象を与える。シンプルに生きよ、というような。PC、特にノートPCというものは、安く作ることはできないのだと思い込んできた。あれはなんだったのか?新しい価値観、新しい提案がそこにあるように感じる。極論をいえば、そこに線を引いて古臭い世界と分けたのだ。
ネットで見ていると、さまざまな改造や性能強化の事例が発見できる。なかでもメモリを増やすひとが多いようだ。最大容量の2GBにしてRamdiskを設定するというような。で、わたしもメモリを増やすつもりでいた。いまやこのPC用のメモリはタダ同然の安さで、2GBでも2000円を切る。
しかしメモリは増やさないことにした。わたしの場合、実用面では筆記具であり原稿用紙として使うわけで、基本的に文章を書く機械としてしか考えていない。主に使うのはエディターだろう。だからたぶんメモリは512KBで十分だし、SSDにあれこれインストールするつもりもないので4GBで不満はない。メモリやSSDを強化すると消費電力が増え、駆動時間が短くなると知ったのも機能強化をペンディングにした理由のひとつだ。
あれこれ追加して強そうな機械に仕上げていくのは楽しいが、実用面ではそれほど必要としていないことがわかってくると、むしろぎりぎりのスペックを遊ぶのがおもしろいと思い始めた。そんなわけであえて機能強化を図ることなく実用段階に入ろうとしている。512KBメモリ、4GBSDD、4GBのDドライブ(=SDカード)の組み合わせでしばらくやっていく。以前から使っているポータブルなソフトウェアをほとんどDドライブに入れ、Cには基本的にソフトのインストールをしない。今日からこれで文章を書きはじめることができそうだ。
by hatano_naoki | 2009-01-31 10:15 | ネットとデジモノ
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