『アンコールワットが眠る間に』(北川香子著)
d0059961_12442490.jpg北川香子著『アンコールワットが眠る間に』(連合出版)を読んでいる。
著者の博士論文を読んだことのある私にとっては、博論の舞台裏というか、論文調の文章からは排除されていた個人的な思い出や感慨や推論が垣間見えて面白く感じられる。
この本には著者が採集した多くの伝承・口承が書かれている。それらのオーラルヒストリーとしての面白さは、背景となるカンボジアの歴史や文化、特にアンコール以降の歴史についてある程度知っていないと内容が理解しにくいと思われるが、アンコール以降のカンボジアについてのわれわれの知見はわずかだ。いってみれば大きな困難をともなう人気のない研究領域なのだ。個人的にはポストアンコールというミッシングリンクがカンボジア史の重要な鍵だと感じている。
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by hatano_naoki | 2009-04-23 06:16 | カンボジア
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