カテゴリ:行くべき場所( 4 )
アイランドホッピング
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昔からやりたい旅行スタイルのひとつにアイランドホッピングがある。現在でもいくつかのルートが可能だが、日本から行きやすいのはコンチネンタル航空のルートだろう。代表的なルートはグアムからチューク、ポンペイ、マジュロなどを経てホノルルにいたる。コンチネンタル航空のウェブサイトで調べてみると、グアムからホノルルまで14時間10分、総飛行距離4,105マイル。このルートの前半のマジュロまで、距離にして半分に満たない1,854マイルの間に4回の離着陸がある。マジュロからホノルルまではちょっと距離があるから、このルートのアイランドホッピング的核心部はグアムからマジュロまでということになるだろうか。
もちろんただ通過するのではなく島ごとに何日かずつ滞在しながら移動していくべきで、そうするとずいぶん時間のかかる旅になる。ホノルルからタヒチ、イースター島を経てサンティアゴまで飛べば、それはアイランドホッピングという民間航空の草創期におけるひとつの古典的な飛行スタイルをこえ、島のない大洋を飛び続ける別の旅に姿を変える。
このルートでチリまで行けば、地球の反対側にいるのだからその先はもはやどの方向に行ってもいい。旅は何ヶ月も続くことだろう。
ところで、地図をみていて気がついたのだが、グアムまで行くのに東京から那覇、台北、マニラ、パラオ、ヤップを経由する環太平洋型ルートもある。こちらもおもしろそうだ。
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by hatano_naoki | 2009-01-06 22:34 | 行くべき場所
端島(軍艦島)のこと
端島(通称軍艦島)のことは写真で見てずっと前から気になっていたし、廃墟になったあとかっこうの被写体となっていることも知ってはいたが、あまり突っ込んで調べてみたわけでもない。ところが『軍艦島実測調査資料集』(東京電機大学出版局, 1984)という本があることを知り、ぜひとも見たくなって国会図書館にいった。
十年をかけた調査の成果であるこの本には予想通り多数の実測図があり、詳細をきわめる。軍艦島のガイドブックとしてこれ以上のものはないだろう。現在の軍艦島は廃墟マニアの餌食になっているが、昭和三十年代には活気のある洋上都市であったわけで、さまざまま意味で実にユニークな都市を形成していたことが読み取れる。個人的な感想だが、軍艦島に関してもっとも興味深いのはそこにあったコミュニティの様相であり、次にコミュニティ形成と不可分であった都市そのものだと思う。暗示と示唆に富んだ存在であるにせよ、廃墟はコミュニティを喪失したぬけがらにすぎない。
いずれにしても一度は軍艦島にわたってみたいものだ。
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by hatano_naoki | 2008-09-13 21:29 | 行くべき場所
記事「チェルノブイリ!」の残響
d0059961_6462632.jpg先日書いたチェルノブイリ原発に関する記事に関連して、一通のメールを受け取った。了解をいただいたので以下に全文を掲載する。

初めまして、このたびhatano_naokiさんのチェルノブイリの記事を拝見させていただきメールさせていただきました***と申します(偶然にも同じお名前なので驚きました)。
私は今年で20歳になるごく普通の学生です。

あるときふと思い立って、私が生まれた年にはどんなこと起こっていたのか調べていると、チェルノブイリ原発事故に目が向きました。
もともと天災ではなく、人災と言いますか、人間が作り出したものによる事故などには非常に興味があり、軽く調べてみることにしたのです。
化学的な専門知識は皆無なので、爆発原因などを読んでもいまいち理解できないのですが、事故現場の写真やエレナさんのサイトを見ると、hatanoさんと同じく「ここは一度見ておかなければいけない」という強い衝動に駆られました。
私も正に、hatanoさんがBlogに書かれていた「ここもまた根源的で黙示的な世界の場所のひとつであるからだ。」という理由から、見に行きたいと強く感じます。
チェルノブイリ原発や、被害地から放たれる猛烈なオーラのような「何か」を画面からでも十二分に感じます。

第2石棺の建設が2010年完成予定となっている今、新石棺完成前に見ずしていつ見るのか?(あの現石棺の生々しい人為的恐怖感を心に刻んでおきたいのです)と自分に言い聞かせています。
ウクライナのツアーなどを軽く調べてみましたが、もちろん見学ツアーなどあるはずもなく、どうしたものかと考えています。

ただ、やはり自分の心の中に「見に行きたいけれど、現状では個人レベルで見に行ける場所ではない」という気持ちがあり、その気持ちが私の考えを楽天的にさせているような気がします。
つまり、見に行きたいと言っておきながら、もしも仮に見に行けるということになったら、現実的な恐怖感などで見に行きたいという気持ちが果たして持続できるかということです。
ある意味見に行けないと分かっているからこそ、見に行きたい見に行きたいと叫べるのであって、現実問題となるとどうなのか?というわけなのです。
まぁそうは言っても、今現在は見に行きたいことには変わりはありません。

今回は偶然にも全く同じような動機で見に行きたいという文面を見つけたのでメールさせていただきました。
チェルノブイリに行ってみたいということを友人に話したところ、「そんなこと思っている人はいるのか?」と言われたので、なおさらメールせずにはいられませんでした。
このメールをhatanoさんにお出ししたことで何がどうと言うわけではないのですが、同じ気持ちを持った人間がここにいるということを心の片隅にでも置いていただければ幸いです。

まとまりのない文章ですが、長々と失礼致しました。
それでは。


メールを読んだ私は一瞬、いくつかの思いにとらわれる。
20才の青年がチェルノブイリ原発を目指すとき、旅はその目的地の存在のありかたに呼応するように"根源的で黙示的"なものになるだろう。
しかし旅は往々にして期待を裏切る。チェルノブイリにしても観光客気分で石棺の前に立つ人々がいることを私は知っている。
それでも行くべきなのか、それとも内なるイメージの純度を高め、反芻して、仮想のチェルノブイリとの対話を続けるべきなのか。もちろん答はひとつではなく、あるいは、ない。
私自身は、少なくとも、そこに行くことを考え続けるだろう。

追記。
この記事とは直接関係ないが、以下のサイトには原発とチェルノブイリに関する重要な情報がある。
チェルノブイリ(京都大学原子炉実験所原子力安全研究グループ)
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by hatano_naoki | 2006-04-29 12:29 | 行くべき場所
チェルノブイリ!
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チェルノブイリに行きたいと考えてインターネットをうろついていて、あるホームページを見つけた。
チェルノブイリから130キロほどのところに住むウクライナ人女性がチェルノブイリへのバイク旅を綴った- ゴーストタウン - チェルノブイリの映像 -エレナのチェルノブイリへのバイク旅というコンテンツ(原題は"GHOST TOWN")で、エレナというウクライナ人女性の作ったホームページの一部を日本語に訳したものだ。
オリジナルであるhttp://www.elenafilatova.comはここ。スペインのISPが提供するホームページ作成サービス内のサイトだという。
d0059961_15553789.jpgチェルノブイリから130キロのところに住むエレナはKawasakiの大型バイク、Ninjaで原発を目指す。コンテンツは一種の写真日記で、写真はしろうとだが被写体が強烈なメッセージを放っている。異様な静寂と死の啓示。チェルノブイリ原発とその周囲の"死のゾーン"は核の時代の巡礼地のひとつである。エレナが見た光景を私もこの目で見たい。問題は"石棺"に近づくための許可証の入手だ。手に入るのだろうか?
チェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発したのは1986年4月25日の金曜日のことである。エレナの父親は核物理学者として同原発で働いており、事故が起きたときエレナと母親を電車に乗せて避難させたという。そのとき私は37歳で会社勤めをやめたばかり、ネットワーク・コミュニケーションに出会う前夜だった。
このホームページを読み、写真を眺めながら、ここにはぜひ行かなければならないと考える。
なぜ?
ここもまた根源的で黙示的な世界の場所のひとつであるからだ。

d0059961_1347440.jpg[チェルノブイリ原子力発電所(正式名称V・I・レーニン共産主義記念チェルノブイリ原子力発電所)]
ウクライナ(事故当時はソビエト連邦)のチェルノブイリ近郊にあった原子力発電所。1971年着工、1978年5月1号炉稼動。1986年4月26日1時23分(モスクワ時間)、4号炉が爆発。
事故による直接の死者は死者は運転員・消防士など合わせて31名(ソビエト政府発表)だが汚染拡大のために働いた兵士や周辺住民が放射線の被害を受けた。その死者数は不明だが最大で40万人といわれているという。
「2000年4月26日の14周年追悼式典での発表によると、ロシアの事故処理従事者86万人中、5万5千人が既に死亡した。またウクライナ国内(人口5千万)の国内被爆者総数342.7万人」(ウィキペディア)。

(写真上:解体作業のためチェルノブイリプラントに向かうひとびと。Photo by Lu Taskey 中:作者、エレナ 下:Google Earthによるチェルノブイリ原発周辺写真)
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by hatano_naoki | 2006-03-07 20:46 | 行くべき場所