ここ10日ばかりTwitterをやってみて、これはおもしろいと思った。
おもしろいところはいくつもあるけれども、まずコミュニケーションを生み出す装置だというところ。blogでもmixiでもコミュニケーションは生まれるが、Twitterのほうがダイナミックだと思う。場がないというのもおもしろい。Tweet(鳥の短いさえずり)はいわばネット空間にぽつんと生まれるわけで、それをさまざまな方法で串刺しにするところからTweetが再構成されて意味を持ち始める。 あることに共通の関心を持つひとたちが場を作り、そこに集まってコミュニケーションするというスタイルの場合、関心の持続する人だけが場を構成するわけだが、場というものは時間がたてばくたびれて退廃し活力を失いがちだ。しかし場がなければ衰えようがない。場ではなくテーマへの関心が半透膜のようなものでゆるくくくられている状態。 さえずりつづけられるかどうかはもちろんそのひとの資質とか環境が関係するけれども、それはどんなネットメディアでも同じであって、Twitterが特に深くて連続的なコミットを要求するわけではない。ただし中毒性はかなり強いと思うし、昔とはちがって携帯端末から24時間つながれるという環境が中毒を昂進させるとは思う。 ひとつのTweetに文字数の制限があるので簡単にみえるし、事実ひとりごとであれ告知であれなにをどのように書いてもいいわけだからその意味でもハードルは低い。 制約は文化を生む下地だ。入力できる文字数が短いから工夫する。ここもまた基本的に文章表現の場であって、人格が文字に乗っていく。そこから見知らぬ人を量れる。既知の人たちとのコミュニケーションはそれなりにおもしろいが、未知のひとと知りあう刺激をひさしぶりに感じている。Tweetをまとめた本はすでにあるはずだが、自分でもTweet由来の本を作ってみたいと思った。
by hatano_naoki
| 2009-10-31 05:25
| ネットとデジモノ
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