「キリング・フィールドへの旅」(これに決めた)のほうのゲラが出てきた。
校正と多少の加筆・修正はのべ1日で終わりそうだ。 この原稿は、まず本文を書き、ページ構成を決め、それから注釈を書き、それを各ページに配置するという手順で進めている。注釈は巻末あるいは章末に置くのではなく、各ページの下に置くことにし、見開き2ページの内容に対応する注釈が下に来るようにした。本文と注釈との関係が見開き2ページで完結しているわけだ。こうすると注釈が読みやすくなるが、ページ構成が決まらないと注釈の長さが決められない。 こういう面倒なことをしたのは、書いている途中で注釈のある本にしたいと思い、さらに本文の下に注釈のある本にしたいと思ったからだ。注釈の性質はいってみればウンチクや脱線であって、論文の文献などとはずいぶん違っている。注釈のふりをしていても本文の一部である場合もある。本文と注釈をあわせて本文だといってもいいだろう。 こういう遊びが許されるのは幸せだ。 続いて「アンコール文明への旅」のゲラも出てくるはずだが、こちらはちょっと苦労するかもしれない。ある程度専門的な領域に首を突っ込んでいるきらいがあり、その結果いい加減なことは書けないのだが、こちらの知識とその基盤が弱いという致命的な欠陥を持っている。そういう内容をもふくめて一般の読者に読みやすい本にしたいと思ってはいるのだが。 いずれにせよ、おそらく11月の末までには本ができあがるような状況だ。
by hatano_naoki
| 2006-09-23 07:51
| カンボジア
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