いわゆる沖縄のイメージを腑分けしてそれぞれの起源を探るという、いつ果てるとも知れない、徒労とも思える作業がようやく一段落しようとしている。
その結果を簡単にいえば、流布している沖縄イメージにはいくつかの源流があり、それぞれに明らかな理由がある。その多くはなんらかの意図をもって、あるいは政治的に形成されてきた。 また今現在流布している沖縄イメージの多くは予断、きめつけ、誤認に基づいており、その原因は歴史認識、教育、マスメディア、利益の追求、わずかな見聞からの知識なしでの演繹的理解などだ。 あえていうなら沖縄イメージは誤解と誤認にまみれている。 もちろん各分野の専門家たちは、当然のことだが、その分野について正しい認識を持っている。一般の人たちがいくらかの誤解や誤認をしていたとしても、それは沖縄に限ったことではないし、イメージが意図的政治的に形成されることも取り立てて言い募ることでもないかもしれないが、仮に誤解と誤認のメカニズムという視点から沖縄を取り上げるなら、それはそれで面白いかもしれない。
by hatano_naoki
| 2007-05-22 18:06
| 沖縄勉強ノート
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