那覇短期滞在計画
ごく短い期間でいいから、那覇に住んでみたいという気分が強くなってきた。
たとえば1ヶ月くらいでもかまわない。
そのひとつの理由に、県立図書館をはじめとするいくつかの場所でしらべものをしたいということがある。私は幸運なことに国会図書館に30分ちょっとでいけるところに住んでいて、その恩恵は計り知れないものがある。しかし沖縄に限っては、やはり沖縄の図書館や県立公文書館を避けて通れない。那覇の町の隅の方の小さな部屋に住み、得体の知れないひとりの男として図書館に出入りしたり町を徘徊したりすることは比較的実現可能性のある夢のひとつだ。うまいものを食べにいったりするにしても、短期の滞在では思うようにいかない。とにかく、那覇では野垂れ死にすらできそうなのだ。
東京生まれの私は基本的に「失われた者」だ。根がなく、実際には根は皆無ではないがその大半は空想的で抽象的であり、思い出もなく、実際には思い出はあるけれどもそれらはメディアによって大量に注ぎ込まれる仮想の思い出とないまぜになって実在感が希薄になる。こういったイメージもまたどこかで大量生産された「消費財」だが、それらは私自身の資質、性向、生き様、好き嫌い、運命によって変形し、カスタマイズされ、私にとって居心地のいいイメージになっている。
那覇に私の根があるとは思わないが、まだ見ぬ懐かしさのようなものがある。那覇には行ったことがあるから正確には「まだ見ぬ」とはいえないし、形容そのものにも矛盾があるが、そういう気がするのだ。
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by hatano_naoki | 2007-09-23 19:50 | 沖縄
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