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カンボジア勉強会とクメール舞踊写真集
きのうは19回目のカンボジア勉強会。
集まったのは20人弱。台風の雨と風が会場である市田邸を揺らす中での勉強会だったが、比較的充実した会だったように思う。
終わってからいつものように上野駅前の『聚楽台』で食事会、さらに中華料理の店。
この勉強会は3年前の6月にはじめたが細々と続いて今に至っている。意味のあることかといわれれば答えようがないけれども、少なくとも場があってひとが集まり、ひとのつながりができるのは事実だ。そのひろがりが目覚しいものではないが、ひろがりをもくろんでいるいわけではなく、むしろひろがりをもくろまないことに私なりのかっこよさを感じている部分もある。
やる気になればひろがりはある程度実現できるはずだし、そういう体験もしてきた。しかしカンボジアをめぐるひとの集まりに関しては、あえて脱力型ネットワークでいいという気でいる。それはひとつにはできるだけ続けていきたいということがあり、そのためにあまり手間をかけたくないということがあり、来るものは拒まず去るものは追わずということでもある。そこから何かが生まれるならばそれでいいし、生まれないならばそれでもいい。
ただ、たぶんちょっと不思議な集まりであるカンボジア勉強会がタコツボ化することだけはぜひとも避けたいと思い、この一点だけは肝に銘じている。うまくいけばいいのだが。

クメール舞踊写真集の制作プロセスが一段落した。Tさんによる写真撮影はいわゆるスタジオ撮影の部分では一応終了したようであり、今後はこれまでに撮影された作品を見ながらその構成を検討し、もちろんそれらの写真をふくむ本の構成を検討することになる。
おそらく写真はまだ撮らなくてはならない。私の当初の構想では、カンボジアの遺跡での撮影、プノンペンの王立芸大での撮影、カンボジアの舞台での撮影などが含まれていたが、それらを実行するかどうか、あるいはそれ以外の何らかの写真を追加するかどうかを検討する必要がある。
写真以外の要素として、文章も準備をしなければならない。これは日本ではなじみのないクメール舞踊についての啓蒙的な部分と、今回の被写体である山中ひとみさんの個人史の部分という二つの大きなくくりからなるはずだ。すでに山中さんが書いている短い文章をある程度活用して再構成するにせよ、相当量を書き起こすことになるだろう。
寄稿も検討すべきだと考えている。たとえばクメール舞踊に造詣の深いひとたちからの寄稿を付加することで内容に深みが増すはずだ。
いずれにしても完成度はまだ4割程度か。あと1年くらいはかかりそうだ。
by hatano_naoki | 2007-10-28 17:30 | カンボジア
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