『荒樋久雄追悼文集』が届いた。 三年前、三十代の若さで早世したひとりのカンボジア研究者の生涯の一部が多くの人の思い出のかたちをとって綴られた書物ができあがった。 大変に立派な本だ。かかわりを持った人たちの追悼の文章に加えて多くの写真が含まれている。 もう三年経ったのかと思うが、その時間自体は深い感慨を伴ってはいない。その間、たいしたことも起きなかったが、それでもいくらかの人生の起伏はあった。しかし死者は昔のままでそのイメージが変化することなく私の中で存在している。 死者は私と深いかかわりがあったというほどでもないが、しかし私とカンボジアとの関わりの中で重要な位置を占めるはずのひとだった。だからその死を知ったときも今も、ある種の喪失感がある。
by hatano_naoki
| 2007-11-03 08:47
| カンボジア
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