最近のマイブームは沖縄についての勉強なのだが、ここのところもっとも関心があったある論文をようやく手に入れた。それは名嘉山光子というひとが書いた『那覇付近の埋め立てによる拡大』という論文で、私が入手したのは1967年発行の『琉大地理』に掲載されたものだ。18世紀以降の那覇とその周辺における埋め立ての歴史を詳しくのべている。
埋め立ての目的は陸地の拡大だが、その結果海岸線を変化させる。現代の那覇の海岸線から300年前の那覇の地形を想像するのはむずかしい。東京は埋め立てによってその海岸線を大きく変えてきたが、那覇の変化もまた実にドラマチックだ。 那覇にもうひとつの大きな変化をもたらしたのは戦争およびその後の米軍の占領であり、これらが現在の那覇の都市景観をもたらした基本的な要因だといっていいと思う。 今は名嘉山論文を繰り返して読んでいるところだ。特に古い時代の海岸線についての考察は興味深い。
by hatano_naoki
| 2008-01-27 23:19
| 沖縄
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