ひきつづきインターネットを歩いてWindows Mobileをめぐる環境を知ろうとしている。
必要と思われる(かつ動作すると思われる)ソフトをてフリーウェアで準備しながら駈け足でみたところでは、やはりWindows Mobileはクールとはいいにくい。前時代的だと見ることができるかもしれない。TyTN IIもスマートフォンとして一定の完成度に達しているとは思うがクールとはいえないデバイスだ。 しかし妙な表現だが昔のパソコンをいじるような面白さがある。フリーソフトを集めてカスタマイズしていくときのワクワク感。何世代か前のパソコンが驚くほど小さくなってよみがえったという感じ。 まだ使い始めていない現時点でのイメージだが、このモバイル端末の"キラーアプリ"は広辞苑をはじめとする辞書、WiFiの活用、GPS関連のソフトあたりかなと思う。 内蔵GPSは遊べそうだ。何種類かのソフトを組み合わせて電子コンパスとして使ったり、移動経路を記録し、ログデータを取り出してGoogle Earthで表示するといったことができそうだ。そのために今は脱線してハンディGPSの勉強をしている。 実用性には多少疑問符がつくが、ブログの更新も試みてみれば意外にいけるかもしれず、そうなればブログ投稿マシンとして活躍することになるわけだ。 先日秋葉原を歩いてMicroSDを買ってきたが、4GBで値段はわずか2,500円程度。安くなったものだ。TyTN IIは仕様上は最大32GBのMicroSDが使えるという。はじめは現時点で入手可能な最大の8GBを買うつもりだったが、いろいろ考えた末に4GBにした。 つぎに買うMicroSDはおそらく16GBか32GBだろうが、大容量をほしいと思う一方で制約から生じる楽しさも捨てがたい。今はメモリカード飽食の時代なので、メモリの欠乏感、飢餓感すら自分で演出しなければならない。 経験的にいって、メモリー容量などというものはいくらあっても足りないが、少なくともそれなりにやっていけ、容量の大きさがかならずしも満足とか充実につながるわけではない。最初に買ったハンドヘルドPCのメインメモリは16KBだったがその喜びの大きさと言ったらなかった。最初に使っていたフロッピーディスクは1D(片面単密度)だったがその容量は使い切れないほど巨大に見えた、わずか100KB超にすぎなかったのに。高速化と大容量化がわたしを不幸にし、鈍感にしてきたという言い方はわがままにすぎるだろうか。スマートフォンの狭小な画面の中に生まれる非力なコンピューティングの世界は、非力であるがゆえに面白いと感じられる。 そういうわたしであっても、一方では大量のメモリを積んだ強力なマシンの上で数百メガバイトに達する巨大なデータと向き合うことがあるが、大きなデータをマシンの腕力でねじふせるような感覚だ。こちらの世界には特に感慨はない。 ついでもう少しメモ。小さなデジタルガジェットとしてのWindows Mobileケイタイが、これまでに付き合ってきた電子手帳/PDA/その他の電子小物と同様、それほど役には立たないが刺激的なおもちゃとして終わるのか、それともわたしの"モバイル生活"を復活させるほどのポテンシャルを持っているのか、そのへんにも興味がある。機械にも自分にも、だ。意外といけそう、という気がしているのだが。
by hatano_naoki
| 2008-03-24 12:47
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