国会図書館に行き、マクルーハン『メディアはマッサージである』、トフラー『第三の波』、レイチェル・カールソン『沈黙の春』に目を通してきた。ひさしぶりに読むマクルーハンは示唆的だがやはりちょっといかがわしく、トフラーも明快ではあるが21世紀に入った現在から見れば怪しさが露呈する。レイチェル・カールソンは冷静で真摯という印象だ。
国会図書館に行くというのは、わたしの内部では何かが始まることを意味している。今の状況でいうなら、パソコン通信の世界との遭遇を軸とする本のイメージを少しずつ具体化させつつあるわけだ。 国会図書館の閲覧室で本のページを繰りながら、意識の一部は本から離れてある抽象的な操作に携わっている。それはいわばイメージの彫塑のようなもので、もやもやと広がっている記憶や認識を集めたりちぎり捨てたりしながら、どのようなかたちにまとめていくかを考えるでもなく考えている。この段階はものを書くすべての段階の中でもそうとうに朦朧とした意識の中にあり、個人的にはもっとも楽しいものだ。 書けるのだろうかと疑う時期は過ぎた。結果はどうあれ、書くことに決めており、あとはどう書くかしかない。
by hatano_naoki
| 2008-08-17 10:00
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